一夜明けて

選手達のコメントについてツッコミを。


1−2のままもう少し粘れていれば違った展開になったかもしれません。ただ、1−5になったからこその3得点だったとも思います。均衡したままだったら、恐らく相手も引いてきたと思う。3位決定戦まで燃え尽きないように、しっかりと練習したいと思います」(中澤)


そうやね。

「3点穫れたのはよかったけど、ゴールを決めたあとのすぐの失点がもったいなかった。Jリーグでもそういう課題はずっとあって、それが今のガンバの弱さでもある。その部分は反省しなければいけない。前半はいいように裏も狙えていたし、1対1でも後ろにさげさせることが出来ていた部分もあった。ポゼッションが出来た部分もあるし、相手を脅かす時間を作れたのはよかったけど、相手は自分たちがそういう状況を作ると必ず点を決めてくる。相手はそこをつけるけど、うちはそこが突けない。その部分に大きな差はあったと思う。ただそういうこともやってみないと体感出来ないので。それを感じられたことはポジティブに考えてやっていきたい」

Q:いけるという手応えを得た瞬間は?
「前半に2人抜いて右足でシュートをうった時に、すごい選手でも突破できるんやと思って、あれで自分自身も自信を持ってやれた部分はあった」

Q:Cロナウドの印象は?
「足の速さ、全てに関して違った。フェイントの速さ、足の速さ、タッチの速さ、僕らのプレッシャーなんてプレッシャーと感じていないな、っていう感じでプレーしていた」(安田)


あのユナイテッド相手に「いける」「やれる」ってのはちょっとな。

「差があり過ぎましたね。向こうは余裕をもってプレーしていたし。最初はチャンスがあったけど、僕らも舞い上がっている部分もあって、バン(播戸)のシュートシーンも含め、もう少し落ち着いた形でやれていたらと思う。1−0のままだったらチャンスはあったと思うんですけど、2点目を獲られて、そのあと1点を返したあともすぐに1点を獲られ、そこから相手のペースもあがっていった感じで、ついていけなかったので、そういうところが結果に出たんだと思います。前半、攻めの形は悪くはなかったけど、相手にもいいように対応されていたし、真ん中で崩せない雰囲気はあった。もう少し本気にさせたかっただけに、結果は悔しいですね。前半のうちにセットプレーで2点やられたのももったいなかった」(橋本)


やっぱ橋本は賢いね。3得点に浮かれてる選手もいる中で、冷静に分析してる。好きだな、こういう選手。

Q:やれるな、という手応えを感じた部分は?
「どことやっても、ガンバはある程度ボールはまわせるんだな、ということは自信になったし、自分のゴールというよりも、チームとして3点穫れたことは自信になった」(山崎)


それは大きな誤解。「やれる」ってのは相手に本気を出させてから。本調子でないユナイテッドに3−5で負けて言う言葉ではない。

「思ったほどあまりプレッッシャーがなかったので、落ち着いてやれた。攻撃的な姿勢は出せたと思う。点差が開いても攻撃的にやれた。満足はしていないけど、楽しくやれた。強い相手でもしっかり立ち向かえば点をとれるということが分かった。先に繋がるいい経験だったと思います。スペースもけっこうあった。でも、最後のところはしっかりとしているなと感じました。プレスがあまりかからない中、落ち着いてボールを回すことができたと思います。ただ、もう少しできれば良かったかな。1−2になって、相手に焦りがあったのかもしれなけれど、そこからさらに攻めてきた。ウチとしては1点返して『これからいけるかも』と思った30秒後に失点したのが痛い。一番集中して入らなければいけない時間なのに・・・。それが今のG大阪の欠点だと思います」(遠藤)


なぜガンバの攻撃のキーマンにユナイテッドはプレスをかけて来なかったのか?そこを考えて欲しい。

「止めようと思ったが、GKとしてはいつもと同じで彼は決めたかったし、ぼくは止めようとした。ただ、5−1で勝っているという状況だったので、止めても止めなくても結果には変わりはなかった。」(ファン・デル・サール


まぁこういうことだな。


ユナイテッドはとにかく勝てばOKだった。


3日後に決勝を控えてるのに、全力で格下チームに当たるような事はしない。




で、西野さんのコメント。



「(ユナイテッドの選手たちに)素晴らしいといってもらえたのは社交辞令だと思う。ガンバの時間帯もあったし、うちの持っている力が出せた時間帯もあったと思う。ただ、失点のケースとか、時間帯とか、非常に残念。本気にさせたなかで戦えなかった。シンプルでスピーディーな流れになってしまうと、まったく対応できない。3点取ることができて、ガンバのスタイルが多少は示せたと思うが、全体的には残念という気がする。サイドにこだわって、可能性が少ない中でも全体でそこを追求した戦いをしようとしたところで、簡単に失点したのは残念。ただ、リードされても、相手ゴールに対する意欲、意識を最後までもち続けて戦った評価はしたいと思う。でも、満足できるかというとそういう感じではない」


やっぱ本気にさせられなかったって言ってるね。


Q:ゲームの入り方は?前半いいリズムで攻めていたが、攻められなくなったところで、どんな指示をした?
「まずは、フォアチェッキング、プレスを高いラインで設定しながら、最終ラインも怖がらずにプッシュアップしていくというサッカーをまず仕掛けると。そこでボールが奪えたら、早い段階でシンプルにダイレクトプレーで入っていき、それが出来なければ、遠藤を中心にボールをしっかり動かす、自信を持ってショートボールを使いながら両サイドを使うと。その辺の入りは良かったと思うし、そういうガンバの戦いに対して、相手がサイドチェンジを使い出した中で対応できなかった前半の中盤から後半だった。そこは両サイドのDFをもっと強固にしていこうとHTで修整しながら、スピードアップさせないことを心がけた。つながれても全体のスライドプッシュアップのなかでDFをもう一度整備して、ダイレクトプレーで仕掛けようと。後半も、かなり遠藤中心にボールが動いていたと思うし、フィニッシュまでも変化つけながらサイド、センターと十分いけた。2-1になった後、ルーニーが入ってからの対応がもう少しうまくいけば、あわよくばひっくり返せたかもしれない。ああいう時間帯で、シンプルにフィニッシュを取られたのが今日のポイントだったと思う。それが残念。全体的には、ポゼッション率に差があるわけではないが、やはりすべてにおいたスピードの速さ、シンキングスピードしかり、フィジカルのスピードしかり、そういう速さに後半は少し対応できなかったという部分はある」


そう、サイドチェンジは本当に脅威だった。


Jではトロトロしたサイドチェンジしかないけど、世界トップレベルの一発・一瞬でのサイドチェンジ。これはJクラブには初体験の出来事で、対応しきれてなかったな。

Q:面白い試合だった。今日の試合からどんなところを持ち帰りたい?
「この会見場に来る前にも、何人かに面白かったといわれた。僕自身は面白いとは思っていない。確かに点が入れば面白く見えるかもしれないが。ガンバにとっては逆の得失点の関係であれば素直に受け入れられるが・・・。このゲームの中で、真っ向勝負、ガンバのスタイルを出そうとしたチーム力には評価をしたい。臆することなく自分たちのスタイル、やりたいと思っている攻撃的スタイルは選手が強く持っていた。マンチェスター・ユナイテッド相手に1点を取ることも難しいと思うが、果敢にアグレッシブ性を持ちながら、オフェンシブに、多少のリスクは負いながらも貫いた。そういう部分は、ガンバが求めているところなので、それはいい財産だったと思う。でもやはり5失点している、与えなくてもいい失点をしていることに対しては大きな課題があると思う。このゲームを面白いと評価されると、非常に厳しい物を感じる。逆の展開になるように持って行きたい」


ですね。