中田英寿、引退。
ヒデが引退を発表した。
代表引退ではない、現役引退。
ヒデの性格を考えると、もうこの発表を撤回することはないだろう。
なぜこの時期にという疑問に対する答えは、いずれ彼の口から語られると思うが。
それにしても素晴らしい、いや偉大な選手だった。
ペルージャ、ローマでの大活躍は今も俺の目に焼きついている。
日本人がジョカトーレに混じって、彼ら以上の活躍をしているという現実が信じられなかった。
アトランタ、シドニー、フランス、ドイツと多くの国際大会で日本を牽引した。
特に闘えない選手ばかりとなった近年の日本代表にあって、魂を感じさせる数少ない選手だった。
その思考、振る舞いも好きだった。何も知らない、そして無責任なマスコミには厄介な存在だったと思うが、彼のHPや言動からはサッカーに対する愛情が隠し切れなかった。
オシムが監督となった新生日本代表では、その能力を一層発揮できるのではと期待してた矢先のこの発表。本当に残念だ。
普通に考えると、まだまだ選手として通じる年齢。パフォーマンスも落ち気味ではあったが、まだまだ欧州でも活躍できるレベルだった。
ただ、常に全力投球のヒデのスタイルは、普通の数倍は神経と体力ををすり減らしたに違いない。
それに人間としても優れた魅力、可能性のある彼は、その有り余る好奇心をサッカーにだけ向けていられなくなったんじゃないだろうか。そういうことは前から話してたしね。
ともあれ。
中田英寿というサッカー選手のサッカー人生は今日で幕を下ろした。
今後、彼を凌ぐ日本人が現れるかは非常に疑問だ。
ただ、彼が今後も日本サッカーに携わってくれたら嬉しい。
ありがとう、中田英寿。
あなたが俺に見せてくれた希望、夢、勇気、そして素晴らしいパフォーマンスは決して忘れない。
あなたとまたどこかで会えることを楽しみにしています。
では、また。