「極北クレイマー」


相変わらずキャラクターを使っての医療行政批判の垂れ流し。いい加減ウンザリする。


作者の言ってることに殆ど間違いはないのだが、あまりにも一方的すぎる。


「俺たち現場の人間は清廉潔白でこんなに患者の為に頑張ってるのに」


ってのはちょっと。


オペ中に患者を切り刻みながら今度の飲み会の話をするドクターとか、患者が来ても無視のナースステーション、ディスポーザブルの材料を何度も使ったり、業者への支払いを滞納したり医療ミスを平然と隠蔽する病院の体質にはこれっぽっちも触れてない。


諸悪の根源のように言ってる医局制度の改革にしたって、あんたら医者が医局内にしょーもない序列を作って支配してたから、その報いだろ。




これは小説を使った情報操作だよ。




ただ無知なマスコミが偏向報道する事や、バリバリの天下り組織「病院機能評価機構」の無意味さに触れてたのは嬉しかったね。


特に機能評価。信じられない事に、これをありがたがってどの病院も受けてるんだよな。